〜セキュリティゲート約5割の国内トップシェアの熊平製作所と顔認証が融合 〜 

(左:熊平製作所 取締役副社長 増田千尋、右:リアルネットワークス アジア太平洋地区 副社長 高村徳明)

(左:熊平製作所 取締役副社長 増田千尋、右:リアルネットワークス アジア太平洋地区 副社長 高村徳明)

リアルネットワークス株式会社(本社:東京都渋谷区、アジア太平洋地区 副社長 高村 徳明)と株式会社熊平製作所(本社:広島県広島市、代表取締役社長 熊平 明宣)は、AI顔認証ソフトウェア「SAFR®︎」(セイファー)の販売代理店契約を締結したことを発表いたします。

  • 代理店契約の背景

この度、AI/深層学習を採用した世界最高水準の高精度な顔認証ソフトウェア「SAFR®(セイファー)」と、セキュリティゲートで国内トップシェアの熊平製作所が提供するセキュリティゲート及び鍵管理ボックス、そして新しく展開したクラウド型のセキュリティシステム「SPLATS(スプラッツ)」と連携し、法人のお客さまに新たな付加価値をお届けし、DX推進を目指すことで合意しました。

「SAFR®」は、NIST(※1)の実施するテスト「FRVT 1:1 Verification」では、世界各国から298のアルゴリズムの中のトップ66社中、認証スピードが最速(約 0.1秒)という成績を収めました。認証速度が速いことで多数の人物の瞬時の識別を実現し、自動改札・入館ゲート等での渋滞なく認証を可能にします。
さらに、特殊なカメラを用いることなく「なりすまし防止機能」も備え、写真や動画で本人認証が出来なくなるなど安全性を高めています。

※1 NIST
正式名称は「National Institute of Standards and Technology」で、米国商務省の傘下の研究機関。日本では米国国立標準技術研究所と訳される。
NISTが行うFRVT(Facial Recognition Vender Test)の評価は第3者が行う公正な性能評価として参照されることが多い。

  • 株式会社熊平製作所 増田副社長 コメント

弊社は1898年の創業時より、金庫などの剛体セキュリティを強みとして展開して参りましたが、時代の変化やニーズに対応しながら電子的なシステムセキュリティ製品にも取り組んでおり、近年ではクラウドを利用したセキュリティソリューションも提供を開始しています。昨今ではセキュリティ対策への意識の高まりが見られ、コスト面、機能・性能面、スピード面において、ニーズが多様化してきており、これらに対応するためにセキュリティのエコシステム構築が必要となっています。

その中で、顔認証は1つのキーテクノロジーとして我々自身では提供できない技術の1つですが、リアルネットワーク社の「SAFR®」をシステムに組み込む事で、より高度なソリューションを提供する事が出来ました。性能やスピードに優れているだけではなく、システムに組み込む方法が柔軟に用意されているという点からも、色々な形でシステムソリューションを提供していく中で、非常に融合性が高く、取り入れやすい顔認証システムだと感じています。

また弊社はセキュリティ専業メーカーとして、貸金庫などを含め様々な専門的なソリューションを提供しておりますが、個人の認証方法としては、鍵やカード、パスワードが一般的で、紛失時のオペレーションコストや悪用リスクなどの管理コストがどうしても発生してしまいます。そのため紛失や盗難の防止、停電や電波障害発生時にも問題なく利用できるセキュリティ強度の面、そしてハンズフリーでの認証が可能な利便性の良さからも、生体認証に着目しています。

一方で、顔認証に対して個人情報保護やプライバシーの観点で疑問を持たれる方が多くいらっしゃるのも事実です。その点、「SAFR®」は独自のアルゴリズムを用いた数字の羅列である顔特徴データを使用して判定を行うため、元の顔を合成することはほぼ不可能でプライバシー保護の観点でも安心して使用できます。

そして我々は現在、新しいビジネスとして「クラウドを利用したセキュリティプラットフォーム『SPLATS』」を展開しています。このプラットフォームでは、入退室管理や鍵の管理、セキュリティゲート、映像監視などのサービスが利用でき、どのシステムにも関係のある個人認証の方法として、顔認証は利便性・セキュリティ強度の観点で相性がいいと考えております。我々がこの「SPLATS」を展開する中で、顔認証も普及し、顔認証を導入するために「SPLATS」を利用していただくことでシステムの広がりを作っていけたらと思っています。そして、リアルネットワークス社と共に、更に他のシステムやサービスと連携を広げることにより広い範囲をカバーできるエコシステムとしての発展を目指していきます。


【SAFR®について
「SAFR®」は認証速度が速いことで多数の人物の瞬時の識別を実現し、自動改札・入館ゲート等での渋滞なく認証を可能にします。高速・低遅延の5Gネットワークとの相性に優れ、ビルや工場などでの入退室(場)管理(セキュアーアクセス)、セキュリティ監視、迷子検索や徘徊の見守り(ウォッチリスト)、個人を特定しない、性別、年齢、表情などからの店舗やデジタルサイネージなどでの属性分析(デモグラフィック分析)、電子決済や、e-KYC(オンライン本人確認)など、幅広い用途に活用が容易になります。健康保険証対応マイナンバーカードリーダーにも採用されています。
(プレスリリース参照:健康保険証対応マイナンバーカードリーダーに「SAFR®」が採用 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000046740.html

「SAFR®」は画像や個人を特定できるデータではなく、数値化された顔の特徴点データのみを保持しており、そのデータから顔画像を復元することはできません。さらに、すべての画像と顔データは、AES256を用いて暗号化されています。また、「SAFR®」は、顔データがインターネット上で転送されないことを保証するオンプレミスモデルや、保持の期間や方法を制御できる柔軟な機能があります。

2022年11月、工業会 日本万引防止システム協会(JEAS)推奨の顔認証に認定されました。

 【リアルネットワークス株式会社について】
リアルネットワークス株式会社は、アメリカに本社を置く日本法人。1995年に発売された「RealPlayer®」(リアルプレーヤー)のメーカーとしてよく知られています。市場の生体認証ニーズの高まりから、この長年の動画再生技術を元に、ディープラーニングを用いたAI顔認証ソフト「SAFR®」を2017年に開発。非接触需要が増加、顔認証の市場が急速に拡大する中、「SAFR®」をコアの技術としてオープンソースを使ったシステム開発/提案をインテグレーションパートナーと連携しサービスを提供している。顔認証の技術は社会のDXを進める上で一つの要素技術と考え、この技術を使った、連携企業様のビジネス変革のサポートや付加価値向上を目指し、社会に貢献していきたいと考えています。

【会社概要】
商号       : リアルネットワークス株式会社
代表者 : アジア太平洋地区 副社長 高村徳明
所在地 : 〒150‐0022
東京都渋谷区恵比寿南1-1-1ヒューマックス恵比寿ビル8F
事業内容: 動画再生ソフトウェア、顔認証ソフトウェアの販売、技術サポート
設立日 : 1996年11月28日
URL       :https://safr.com/ja/home/

<本件に関する報道関係各位からのお問い合わせ先>
リアルネットワークス株式会社 PR事務局(株式会社フロントステージ)
TEL:03-6804-1751 FAX:03-6804-1752 E-mail: info@frontstage-pr.co.jp