SAFRプラットフォーム

世界最高水準のライブ動画向け顔認識プラットフォーム

SAFRは、精度と性能を兼ね備え、ライブビデオ用に最適化された、高性能のAI顔認識プラットフォームです。高速かつ迅速な処理が可能であり、コンパクトに設計されています。人物が動いている、角度にばらつきがある、照明が少ない状態、部分的に不明瞭であるなど、困難な状況であっても、ほぼリアルタイムに数百万の顔データベースから人物を特定できます。SAFRは1台のコンピューターに設置して、少数のIPカメラを監視することも、またオンプレミス、ハイブリッドクラウドでホストされた分散アーキテクチャにより数千台のカメラへ拡張することができます。

「我々の顧客である航空業界、小売業、不動産業及び銀行業のユーザは、SAFRの技術を使って、より正確かつ簡単にアクセス管理、セキュリティ、顧客動向を行うことができます。」

Shockグループ CEO Diego Filardi氏

実利用を考慮した特長

  • 迅速で高精度
  • 分散型かつ柔軟
  • プライバシー保護設計
  • デプロイメントの柔軟性
  • 実用的な分析

迅速で高精度

SAFRは、99.86%という高精度を持ちながら、競合する顔認識アルゴリズムの3~5倍の認識速度が出すことができます。2019年4月、 アメリカ国立技術研究所(NIST)のテスト結果, では、WILD face部門で、FNMR(本人拒否率)0.025未満を達成したアルゴリズムの中で、SAFRのアルゴリズムは、最速かつ最軽量のアルゴリズムと評価されました。SAFRは動作が迅速であるため、競合するアルゴリズムより比較的速く映像フレームを抽出できます。抽出が速いことにより、精度も増します。また、SAFRの優れた精度は、アルゴリズム研究の際、データセットや(人工の顔ではなく)実際の顔のみを使用して得た、多様な結果の1つです。 SAFRのデータベースは、ほぼリアルタイムで数百万の記録を素早くマッチングするよう最適化されており、個人の特定が極めて迅速です。エッジサーバでの処理により、100ミリ秒以内でライブビデオフィード内の動いている人物の顔を検出、特定することが可能です。

分散型かつ柔軟

SAFRの分散アーキテクチャにより、効率のよいネットワーク帯域占有率を実現し、3Gネットワークでも利用可能です。 帯域要件が少なく、エッジ処理が可能、効率の良いアルゴリズム、市販のハードウェアや低価格なGPUが利用できること等により、大幅なコスト削減を可能にしています。

デスクトップPCから携帯電話まで、SAFRによってセキュリティーの新しいアプリケーションが実現可能です。

SAFRは、環境、ポリシー、ハードウェア、アプリケーション等、必要な要件が異なる様々な環境に対応できるよう設計されています。SAFRは、柔軟に設計されており、オンプレミス、ハイブリッド(エッジ/SAFRクラウド)環境で構築できます。macOS、Windows、Linuxにも対応しています。また、SAFRモバイルアプリによりAndroidやiOSの携帯機器を活用できます。携帯機器をキオスク端末として設定し、特定用途向けのシステムを設計したり、アクセスポイントとして設定し、登録人物の認識やドアの開錠をすることもできます。

SAFR SDKやSAFR APIを用いて、カスタムアプリケーションの構築、既存のシステムへの統合、ハードウェアとIoT装置の接続、認識イベントに基づく カスタムアクションの作成、レポート作成のためのデータエクスポート等が可能です。

開発者やシステムインテグレーターは、SAFRのRESTful APIで顧客ソリューションを構築でき、多数の機能、イベント、メタデータ、構成情報へのアクセスが可能です。

プライバシー保護設計

이SAFRはプライバシーを保護するように設計されています。データ転送時および保存中の顔認識用シグネチャや顔画像は、すべてAES-256にて暗号化され、インターネット上に非暗号化データが渡されることはありません。保存データの選択が可能な管理ツールや ベストプラクティス の実施により、プライバシーを保護します。

デプロイメントの柔軟性

他のソリューションは、動画をクラウド上にアップロードする必要があり、高額な帯域コストや諸経費が発生しますが、SAFRプラットフォームは、1台のコンピューターに設置して、少数のIPカメラを監視することも、またオンプレミス、ハイブリッドクラウドでホストされた分散アーキテクチャにより数千台のカメラへ拡張することができます。

実用的

SAFRプラットフォームにより、人や役割の配置、SAFR上のインターフェースでの監視カメラの確認が容易になります。カスタマイズ可能なアラート機能により、認識イベントに基づく強力なカスタムアクションや警報も設定できます。ドアの開錠、照明の点灯、警報を鳴らす、入室拒否、人の属性情報の記録、報告書の作成、警察への通報、警備員の配置、建物の封鎖開始等、どんな対応も可能です。また、SAFRは、交通量、人の属性情報、滞留時間、データのエクスポート等の、ライブビデオ分析に必要なデータの抽出もできます。

SAFRシステムの構築要素

SAFR Platform

SAFR Platformはプラットフォームの中心機能を担います。顔認識機能や顔識別情報の保管及びマッチング、イベントログの保管、リモートビデオフィードの管理等が可能です。

SAFR Desktop

SAFR Desktopは、カメラやモニターフィードの追加、設定、また、アクティビティの閲覧、また、人物特定データベースの更新、管理やレポートの閲覧に使います。いつでも、どこでも管理や監視ができるように、複数のノートパソコンやデスクトップへのSAFR Desktopのインストールが可能です。

SAFR Actions

SAFR Actionsは、顔認識といったイベントをトリガーにアクションを実行する仕組みです。アクションとしてPythonスクリプト等を実行することができ、ドアの解錠、ライトの点灯、アラートの送出等に利用できます。

SAFR Mobile

SAFR Mobileを用いて、登録用のキオスク端末、ドア開錠のような、特定の用途に利用できます。SAFRモバイルアプリは、顔検出や認識だけでなく、SAFR Actions等からのフィードバックの表示が可能です。

利用事例

SAFRは幅広い環境、特化したアプリケーション、既存のハードウェアに適応できるように設計されています。SAFRの利用例には、以下のようなものがあります: 安全な入退室、ドアの開錠・施錠、生体認証による入退室管理、イベントや会場の監視、学校の安全、デジタルサイネージ、盗難防止、VIPへのサービス、迷子の位置確認、人の属性情報、ライブビデオ分析、出欠確認、店舗の検証、物理的空間の分析。  

「SAFRと当社の革新的なカメラ技術と組み合わせは、特に小売業、ヘルスケア、文教分野のMOBOTIX社の世界中の顧客に新たなアプリケーションやユースケースを提供できます。」

MOBOTIX社 CEO Thomas Lausten氏

利用例

セキュリティ

セキュリティ専門家は、単独のソリューションとして、または映像管理システム(VMS)と統合して、SAFRを設置できます。 VMSと統合すると、使い慣れたインターフェースを利用したビデオオーバーレイ、警報、ブックマークが利用でき、SAFRのメリットを実感できます。すべての監視映像が見やすくなり、状況認識も向上します。

安全な入退室

入退出管理が必要な場所ならどこでも、SAFRを利用することで、スタッフ、従業員、ゲストを顔のみで特定ができます。家庭、職場、共有スペース、競技場等において、顔が認識されるとドアが開錠され、訪問が登録されます。安全な入退室は、SAFRプラットフォームが最も使われている用途です。

イベントや会場の監視

大人数を監視することは非常に困難であり、機敏で有能な人員が必要です。SAFRなら、どのような監視環境にも対応できます。迷子を見つけることにも役立ちます。既知の要注意人物や招かれざる客を特定するとセキュリティー警報を出すことや、VIPを認識し、優先列や宣伝のための景品を提供することもできます。 安全と利便性の両立は、SAFRソリューションの主要な利点です。

インサイトと分析

競技場、イベント会場、店舗、その他の公共施設の運営者は、誰が入場、退場しているか、誰がいるのかの分析を望んでいます。 SAFRは、既存のカメラシステムを利用して、人の属性情報が収集できます。例えば、来場者の人数、経路、性別、年齢、さらに感情の理解が可能になります。ライブビデオ分析に必要なデータには、詳細レポート作成のための交通量、人の属性情報、滞留時間等があります。作成されたレポートにより、スケジュールの作成、人数、人材の配置、サイネージ、販促、その他に役立てることができます。